オランダーアルゼンチン戦。凄い試合でしたがまだもやもやしています。
今日は4秒じゃわからず15秒ほどかかるかもしれません。すみません

 7月10日  PKとは何だろうーオランダの2試合を通じて
○準々決勝 オランダーコスタリカ  0-0(PK4-3)   サルバドール(7月5日)
○準決勝 オランダ-アルゼンチン 0-0(PK2-4)  サンパウロ(7月9日)

 PK戦はサッカーではないと言ったのは元日本代表監督のオシム氏。私には離婚調停のようなものに思える。かなりの極論だけど。当人同士で決着がつかないから客観的なルールで結論を出すが、負けた方は忸怩たるものを背負って行くし、勝った方も結果に安堵するがすっきりしない。   
 対アルゼンチン戦。オランダもアルゼンチンも攻めあぐねる展開で、湿気75%の空気と戦う選手たちの疲労は高まるばかり。延長30分の戦いが終わりPK戦が始まる前、テレビはオランダの控えGKクルルを映す。彼は数日前、PK戦に突入したオランダーコスタリカ戦(筆者個人的には2014W杯で見応えNO1の試合だった)で延長の終盤、PK戦になることを予測したファンハール監督が交代で入れたGK。正GKのシレセンがプロとしてPKを一回も止めたことがないからだ。クルルは期待を裏切ることなくコスタリカの2人を阻止し、オランダは勝つ。ファンハールは名将と称された。
 クルルのアップは「また彼に代えなくていいのか」というメッセージのように見えた。実際、先発GKのシレセンはアルゼンチンで蹴った4選手全員に決められ、オランダは負けた。試合後の質問でファンハール監督は、アルゼンチンGKロメロに阻まれたフラールとスナイデルをかばう。そして語る。「シレセンを代えるチャンスがあればそうしていた。でもすでに3人の交代枠を使っていたのでできなかった。PK戦で負けるというシナリオは最悪だ」と。
 シレセンの気持ちを思うと切なくなる。準々決勝、準決勝とも濃い内容で、彼は90分+30分を2試合分守り抜いたというのにそちらについては語られず、PKを一度も止めたことのないGKとして記憶されてしまう。次期マンUの監督に就任するファンハールは確かに名将だろう。でも名将ならPK戦に持ち込まないシナリオを書いて欲しかった。
 アルゼンチンに負けが決まった後、ロッベンはひとりオランダサポーター席に向かう。彼らに挨拶すると思いきや、最前列に座っていた奥さんと子どもをハグしたところでカメラは切り替えられた。