半分の高さのオフィスがあるに違いない!このフロアにある穴に入れば誰かセレブになりすませるに違いない!(映画では、このオフィスの壁の穴に入ると、俳優ジョン・マルコヴィッチの脳の中に15分入れて彼を疑似体験できる)べトナムすげー!と一人勝手に数日妄想していた。どうでもいいけど、私はこの映画にスッピンで出てくるキャメロン・ディアスが大好きだ。
さて、このフロアリングには何かひみつがあるに違いない。ローカルスタッフに聞いてみた。理由は意外に簡単だった。「3と13は不吉なんです。だから階がないんです」13が不吉とされるのはわかる。「13日の金曜日」のジェイソンが広告塔となっているし。 でも、3が不吉なんですか?欧米では3は万物の素とされる数字ですよ。なんでやねん?疑問は尽きぬが、さらにいうと3人で写真をとるのもいけないと。真ん中の人の魂が悪霊(ピーという)に抜かれるんですと。なるほどー。過日会社の写真撮影がありselfieを近くにいた3人で撮った時も誰も真ん中になろうとしなかったし突然「もう一人入れよう」という流れになって私は狐につままれた状態であったのだ。
じゃあ吉とされる数字は?9という答えが帰って来た。日本では4と一緒に避けられる数字なんだけど。 理由は1桁の中で一番大きい数字だから、と、陰陽五行説の木火土金水と東西南北の4つを足せば9だからという、中国っぽい理由。いまでこそ8大好きの中国ですが昔は9が好きだったらしい。なーんだ、中国とベトナムって喧嘩してるけどやっぱり根っこがつながっているじゃないですか。
マルコヴィッチの穴を期待した私は、ある日12Aで降りてみた。テナントがまだ入りきっていないので半分くらいガラーンとしている。あてもなくブラブラ歩いてると、ガクンと下に下がるではないか。キター、マルコヴィッチ!足下をみるとハイヒールがコンクリートの間にできた穴に ハマっただけだった。いろいろな意味で残念。