2014年09月

 さいきん仕事でマレーシアに行くことが続いた。一日とか二日の滞在なのだけれど、いま流行の言葉、ダイバーシティつまり多様性がここほど似合う国はないと思いましたね。
 クアラルンプールの空港でまず目につくのはムスリムの女性たち。マレーシアの人口の60%はムスリム教徒です、と遥か昔に地理で習ったような記憶があるな。ムスリムというと、あの目だけが露出される真っ黒なアバヤを来た眼光鋭い女性を想像してしまうが、ここマレーシアではスカーフのようなヒジャブ(というらしい)で頭を覆っている女性が多い。不思議モノグラムの柄モンペのようなパンツにシャツで柄オンし、その上に鮮やかな水色やピンクや黄緑のヒジャブ。そんな女性がニコニコして空港から町中まで溢れている。この不思議な、ある種どうでもいい色彩感覚はなんだろう。タヒチやニューカレドニアのパキーっとした派手な色たちとは、全く違う独自の色彩。カラーコーディネートの先生がこの国にいたら「あなたたちの色の選び方はなんなんですか。先生はお手上げです!」と目まいを起こしそうな色たち。
 街を走るクルマにも多様性を見る。マレーシアは アジアの中でも有数の高速道路が整っている街で、片側(ですよ、片側)5車線ずつの道が普通にある。だからドライブしているとクルマを一覧できる。トヨタ、ホンダはいうまでもなくメルセデス、BMW、ロールス、VW、 FIAT、VOLVO、KIA、HYUNDAI、OPEL、チェコのSKODAの横になぜかイギリス限定だと思ってたVauxhallがいたり、見たことも聞いたこともない名前のクルマだわと思ったらマレーシア国産のPROTONの一ブランドだったり、そんな国旗
車のショーケースが目の前に広がる。輸入車の税金はまだ高いはずなのに、すごいな。景気がいいのでしょうか。
 しかしもっとも多様性が見られるのは、人間だろう。アメリカ特にNew Yorkは人種のるつぼと言われるが、あの国籍が違う人たちが集まるのとはちょっと違うんだな。マレーシアの場合、顔の色も真っ黒からココア、ベージュ、黄色、色白まで幅広いし、顔のつくりもいわゆる中国系の顔から中東やインドを思わせるくっきりした感じ、体格もやせからデブ、小柄から大きい人までもうよりどりみどり、なんでもあり。しかし国籍はマレーシアひとつ。日本や韓国のようなモノカルチャー国家とは真逆ですな。
 この見た目の違う人たちをまとめるためなのか、街のいたるところにマレーシア国旗が溢れている。もちろん横長の正統派が一番多いのだけれど、それに次ぐのは縦型国旗である(写真参照)。デザインも多少いじっているので、まるでチューリップ柄をてっぺんにつけた「週末はトヨタのお店へ」的のぼりみたい。さらなる発展系は、旗をナナメにちょん切って日本でいうペナントを彷彿させるもの。写真取り損ねたのが残念。こんなゆるーい国旗が許されていいのかと思うんですが、人生いろいろだと、まあ何でもありなんでしょうね。
 仕事を一緒にしたマレー人のプロデューサーに「なんで縦長の国旗が許されるの?」と聞いたら、「そんなこと考えたこともなかったけど、バナーだ、バナー」と広告人的な答えがもどってきた。

 

 
 

 今日9月2日は独立記念日でベトナムはお休み。私もお休みなので、昨日から一晩水に浸けておいたお豆をコトコト煮ている。どうしても餡というか豆を甘く似たものが食べたくなったのである。ストックしていた虎やの羊羹も切れてしまったし。東京にいた時は毎週お茶の稽古をしていたので感じなかったJapan Sweets欲。
 スーパーで豆を探す。赤い小豆もいいんだけどお正月にいただく黒豆を作って食べたくて食べたくて西野カナモードで探してみたが、見つからない。お店の人に「黒豆ください」とつたないベトナム語でお願いしたら、どうみても小粒でこれ小豆でしょう色が黒いだけでしょう的なお豆を指す。まあいいか、 パッケージには Dau Den( 豆+黒)と書いてあるしこれがベトナム黒豆なのねとお砂糖と一緒に購入した。合計31000ドン(150円)。
     朝から豆の半分と水と砂糖と隠し味の醤油で似ること3時間、ほどよくふっくらできたので、試食。我ながら美味。味はいわゆる"黒豆"なんだけど、どうしても食感が小豆なんですよねー。微妙。でも2カップ分の煮豆が70円程度でできるなら万々歳である。日本で同じものをつくると小豆だけで400円はするから。
 ここベトナムでは、男女ともによくデザートを食べる。なかでもチェーというベトナム風ぜんざいはなかなかイケる。背の高いガラスのコップに甘めのシロップを入れて、そこに豆やイモ類、ロンガンなどのフルーツを詰め込んで食べる。80~100円くらい。アロエやレンコンやおせち料理で食べるクワイが入っていることもある。冷たいのと温かいのがフュージョンしたりする。面白い。腹にたまる。ベトナムのランチの一皿が少なめなのは食後にチェーを食べることを前提にしているからだと勝手に妄想している。なかでも定番のチェー・タップカムは、ゼリーの入ったココナッツミルクにタピオカ(これは欠かせない!)、小豆、黒豆、緑豆などといった煮豆がぎっしり。
 そうなのですよ、豆。チェーで豆は大活躍。香港に行くと緑豆のお汁粉ありますよね、えっと皆さんが鍋物を食べるとき入れる春雨のもとである緑豆と言った方がわかりやすいかな(ちなみにマロニーはジャガイモからできてます。どうでもいいですね)。中国特産で有名な緑豆もここベトナムでは沢山とれるらしい。とても安い。小豆も大豆もうぐいす豆も
Kuromame
レンズ豆もひよこ豆も今までみたことない豆も、ホーチミンのスーパーには沢山並んでいることに気がついた。輸入食材店ではなく普通のスーパーですよ。すばらしいぞベトナム。私のような豆ジャンキーにはいい国であります(写真は自作のなんちゃって黒豆)。
 おまけ。ベトナムには肥満の人が少ない。みんな切れ目なく何か食べている&甘いコーヒーを飲んでいるというイメージなんですが、豆を多食する効果もあってスリムなのかもしれませんね。

 
  

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