さいきん仕事でマレーシアに行くことが続いた。一日とか二日の滞在なのだけれど、いま流行の言葉、ダイバーシティつまり多様性がここほど似合う国はないと思いましたね。
クアラルンプールの空港でまず目につくのはムスリムの女性たち。マレーシアの人口の60%はムスリム教徒です、と遥か昔に地理で習ったような記憶があるな。ムスリムというと、あの目だけが露出される真っ黒なアバヤを来た眼光鋭い女性を想像してしまうが、ここマレーシアではスカーフのようなヒジャブ(というらしい)で頭を覆っている女性が多い。不思議モノグラムの柄モンペのようなパンツにシャツで柄オンし、その上に鮮やかな水色やピンクや黄緑のヒジャブ。そんな女性がニコニコして空港から町中まで溢れている。この不思議な、ある種どうでもいい色彩感覚はなんだろう。タヒチやニューカレドニアのパキーっとした派手な色たちとは、全く違う独自の色彩。カラーコーディネートの先生がこの国にいたら「あなたたちの色の選び方はなんなんですか。先生はお手上げです!」と目まいを起こしそうな色たち。
街を走るクルマにも多様性を見る。マレーシアは アジアの中でも有数の高速道路が整っている街で、片側(ですよ、片側)5車線ずつの道が普通にある。だからドライブしているとクルマを一覧できる。トヨタ、ホンダはいうまでもなくメルセデス、BMW、ロールス、VW、 FIAT、VOLVO、KIA、HYUNDAI、OPEL、チェコのSKODAの横になぜかイギリス限定だと思ってたVauxhallがいたり、見たことも聞いたこともない名前のクルマだわと思ったらマレーシア国産のPROTONの一ブランドだったり、そんな
車のショーケースが目の前に広がる。輸入車の税金はまだ高いはずなのに、すごいな。景気がいいのでしょうか。
しかしもっとも多様性が見られるのは、人間だろう。アメリカ特にNew Yorkは人種のるつぼと言われるが、あの国籍が違う人たちが集まるのとはちょっと違うんだな。マレーシアの場合、顔の色も真っ黒からココア、ベージュ、黄色、色白まで幅広いし、顔のつくりもいわゆる中国系の顔から中東やインドを思わせるくっきりした感じ、体格もやせからデブ、小柄から大きい人までもうよりどりみどり、なんでもあり。しかし国籍はマレーシアひとつ。日本や韓国のようなモノカルチャー国家とは真逆ですな。
この見た目の違う人たちをまとめるためなのか、街のいたるところにマレーシア国旗が溢れている。もちろん横長の正統派が一番多いのだけれど、それに次ぐのは縦型国旗である(写真参照)。デザインも多少いじっているので、まるでチューリップ柄をてっぺんにつけた「週末はトヨタのお店へ」的のぼりみたい。さらなる発展系は、旗をナナメにちょん切って日本でいうペナントを彷彿させるもの。写真取り損ねたのが残念。こんなゆるーい国旗が許されていいのかと思うんですが、人生いろいろだと、まあ何でもありなんでしょうね。
仕事を一緒にしたマレー人のプロデューサーに「なんで縦長の国旗が許されるの?」と聞いたら、「そんなこと考えたこともなかったけど、バナーだ、バナー」と広告人的な答えがもどってきた。
クアラルンプールの空港でまず目につくのはムスリムの女性たち。マレーシアの人口の60%はムスリム教徒です、と遥か昔に地理で習ったような記憶があるな。ムスリムというと、あの目だけが露出される真っ黒なアバヤを来た眼光鋭い女性を想像してしまうが、ここマレーシアではスカーフのようなヒジャブ(というらしい)で頭を覆っている女性が多い。不思議モノグラムの柄モンペのようなパンツにシャツで柄オンし、その上に鮮やかな水色やピンクや黄緑のヒジャブ。そんな女性がニコニコして空港から町中まで溢れている。この不思議な、ある種どうでもいい色彩感覚はなんだろう。タヒチやニューカレドニアのパキーっとした派手な色たちとは、全く違う独自の色彩。カラーコーディネートの先生がこの国にいたら「あなたたちの色の選び方はなんなんですか。先生はお手上げです!」と目まいを起こしそうな色たち。
街を走るクルマにも多様性を見る。マレーシアは アジアの中でも有数の高速道路が整っている街で、片側(ですよ、片側)5車線ずつの道が普通にある。だからドライブしているとクルマを一覧できる。トヨタ、ホンダはいうまでもなくメルセデス、BMW、ロールス、VW、 FIAT、VOLVO、KIA、HYUNDAI、OPEL、チェコのSKODAの横になぜかイギリス限定だと思ってたVauxhallがいたり、見たことも聞いたこともない名前のクルマだわと思ったらマレーシア国産のPROTONの一ブランドだったり、そんな
車のショーケースが目の前に広がる。輸入車の税金はまだ高いはずなのに、すごいな。景気がいいのでしょうか。
しかしもっとも多様性が見られるのは、人間だろう。アメリカ特にNew Yorkは人種のるつぼと言われるが、あの国籍が違う人たちが集まるのとはちょっと違うんだな。マレーシアの場合、顔の色も真っ黒からココア、ベージュ、黄色、色白まで幅広いし、顔のつくりもいわゆる中国系の顔から中東やインドを思わせるくっきりした感じ、体格もやせからデブ、小柄から大きい人までもうよりどりみどり、なんでもあり。しかし国籍はマレーシアひとつ。日本や韓国のようなモノカルチャー国家とは真逆ですな。
この見た目の違う人たちをまとめるためなのか、街のいたるところにマレーシア国旗が溢れている。もちろん横長の正統派が一番多いのだけれど、それに次ぐのは縦型国旗である(写真参照)。デザインも多少いじっているので、まるでチューリップ柄をてっぺんにつけた「週末はトヨタのお店へ」的のぼりみたい。さらなる発展系は、旗をナナメにちょん切って日本でいうペナントを彷彿させるもの。写真取り損ねたのが残念。こんなゆるーい国旗が許されていいのかと思うんですが、人生いろいろだと、まあ何でもありなんでしょうね。
仕事を一緒にしたマレー人のプロデューサーに「なんで縦長の国旗が許されるの?」と聞いたら、「そんなこと考えたこともなかったけど、バナーだ、バナー」と広告人的な答えがもどってきた。