2014年10月

 昨夜は6:45からマンチェスターシティ対トットナム を観た。久々に平和な土曜でテレビの前に正座して観戦。素晴らしいことに、シティ所属ウルトラマン頭のアグエロが4点(うち2点はPK)も決めてくれちゃいました。一度の試合で一人の選手が3点決めるとハットトリックというが、4点に関してはそういう単語はないみたい(誰かご存知の方がいたら教えてください)。

 この日のアグエロ、運がよければあと1PK、1ゴール計6点決めてたであろうほどのキレッキレぶり。6点決めることをダブルハットトリックというらしいが、さすがにプレミア級プロのレベルだと前例はないとみた。今朝のイギリスの新聞に、アグエロはPKでのハットトリックを狙えたのに逃して惜しいと書いてあったのには笑った。

 4点。デジャブ...そう、10月14日火曜日に シンガポールで見たばかり。日本−ブラジル戦でネイマールがやらかしてくれたんだった。日本ーネイマール戦と記すほうが正しい、一見ネイマールによるネイマールのための試合でしたね。まるでブラジルW杯の鬱憤をはらすような。シンガポールナショナルスタジアム、日本応援の方が多いかなと思ったら、ネイマールが1点決めてからはスタジアムの声援がブラジル寄りになっちゃって、ちょっと参った。

 ブラジルからはワールドカップごとに雨後のタケノコのように新しい才能が出て来てうらやましいと思っていたが、この日のネイマールを見ていてその感を強くした。ブラジルの才能といえばペレやジーコが筆頭だろうが残念なことに、私は彼らの生のプレイを見ていない。その後ロマーリオという我がまま名人や、戦車のようにゴーッと来て点を入れるロナウドとか、左右の足をクネクネ駆使してアートのような不思議なゴールを量産したロナウジーニョといったファンタジスタを思い出す。しかし、このネイマールはちょっと違う。その”場”にいてくれる選手(写真はサッカーキングさんより)
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 思い出してほしい、むかし中田ヒデがキラーパスなるものを放ったが殆どはこれに追いつく日本選手がいなくてムダに終わったことを。ネイマールの場合は、このキラーパスが放たれる場所に必ずいるので、キラーというより普通のパスのように見えて彼がゴールを決めてくれる。はずすということがほぼないのも、日本選手との大きな違いだ。
 残り10人の選手も彼を信じて彼のお膳立てをする。この日の試合はネイマール劇場と呼ばれていたが、彼一人ではおそらくダメ。後半で退場してしまったが、いまチェルシーに所属しているオスカルという選手はもしかしてブラジル初(失礼!)の知能派と思っているのだが、彼が前半見事にネイマールにボールを集めるつなぎ役を果たしていた。後半は、皆さんもご存知のロビーニョや昔より1.3倍に肥大したカカがネイマール周りできれいにボールをさばいていた。
 ここにいてくれるといいんだけど、ここで決めてくれるといいんだけど、という場所で結果を出してくれるのが、4点の男というかエースとしての条件。たぶんこれは、サッカーに限らず私のいる広告業界にも言えることなんだろうけど。
 おっと話がそれちゃいました。しかしたった5日間に4点ゴールを2回を観た人も世の中にそんなにいないんじゃないのかしら。ラッキー♡
 おまけ。ハットトリックといえば、4試合連続ハット世界記録がギネスに記載されている男がいて、その男の名前はゴン中山こと中山雅史といいます。ネタとしてどうぞ。


 
  

 真っ赤な口紅を数日つけてみた。20数年前、今井美樹が資生堂のCMで真っ赤な口を広げてがははと大笑いしていた(下までスクロールしてくださいね)のが印象に残って自分もつけてみた時以来だマカロン。当時飛ぶ鳥を落とす勢いだった女子大生雑誌JJも後押ししていたけれど、なにせ日本人の肌にはちょっと。数ヶ月で真っ赤なブームは終わったと記憶している。

 なぜ今さら赤をつけたかというと、理由は簡単。手持ちのなじみのピンクベージュが底をついたから。お恥ずかしい話だが3か月ほど前にハノイから戻る飛行機の座席に化粧ポーチを忘れた。座席番号もわかっていることだし、人の使った化粧品なんて誰も使わないだろうから絶対あるだろうとベトナム人スタッフに電話で聞いてほしいとお願いした。なかった。ちなみに中身はなんだったんですかと聞かれCHANEL、DIOR、,SHISEIDOのxxと答えたら「Masako-san, それは無理です。今頃CAが使ってます」と真顔で返された。え...。まあベトナム航空のCAについては項をあらためて。この人たち綺麗なんだけど、笑えます。 
 ベトナムで同じものを買い揃えるのもシャクだし(何せ高い!海外の化粧品はベトナムじゃめっちゃ高い)、ちょっと前に東京から母が遊びに来たとき「これあなたからもらったけど、この年だと派手な色もう使わないから。こっちだと使えるんじゃない?」と渡されたLANCOMの化粧パレット(8cm x 12cmほどの小さな2段重ねのパレットに、口紅3色、パウダー、アイシャドウ6色、アイペンシルが弁当のように詰まっている)を使いはじめた。一部の男性諸氏はああ!と思いあたるでしょう、貴公がよくJALやANAの機内で奥さんや彼女にお土産で買っていたアレですよ、アレ。ココだけの話、色が派手めなのであまり使われないのが現状。タンスのこやし系です。私の場合も使わず残っていたものだが高価なのは知っていたので、母にあげたらブーメランのように戻って来て、究極的に私の顔作りをここベトナムで救ってくれたわけだから、昔くださった男性には心からの感謝をお伝えしておきたい(読んでないと思うけど)。

 LANCOMパレットにある淡いピンク、淡いプラム系の2色を混ぜて使っていたら先週末シンガポールでついになくなった。シンガポールの数日は、朝から深夜までスケジュールがびっしりで買いに行く暇もないし気心知れた仲間たちとのミーティングなので見た目を今さら気にする必要もないし新しい口紅はシンガポール出るときチャンギ空港で買えばいいや、と唯一手つかずだった真っ赤をつけて3日間過ごしました。しかし。シンガポール出国の際にトラブルが起きて一時間近く足止めをくらい買い物の暇、ついになし。そのまま赤いお口のまま飛行機に乗り込みました。

 さてベトナム航空機内。食事、牛にしますか魚にしますか。CAがベトナム語で聞いてくるではないか。こちらにきてかなりの回数ベトナム航空に乗っているがいつも英語。ベトナム語で話しかけられたのは今回がはじめてでした。その後違うCAにもお茶飲みますか、とベトナム語で。どうやら濃いめの口紅をつけているとベトナム人に見えるらしい。ちなみにベトナム航空のCAは、皆さん白い肌に濃いめの口紅をくっきりつけていらっしゃいます。
 翌日赤い口紅でオフィスに行く。打合せ早々、いつもセクシー系の格好をしているベトナム人女子から「Masako, 今日はリップがすごくいい」と言われる。はじめて。帰りのエレベーターでベトナム人男性に「xxxxxxxx」と話しかけられる。ごめんなさい私ベトナム語できません、と返したら英語でお茶でも飲みませんかと言ってくる。おっと、ベトナム人男性から初ナンパである。私あなたのお母さんくらいの年齢ですよと返すのもかわいそうなので、おなか空いてるからまた今度ね、とかわす。その翌日、オフィスで唯一いちども言葉を交わしたことのない女子(前に話しかけても見事にスルーされたので、この人は私のことが苦手なんだと思っていた)がつかつかと私のところに来て何を言うかと思ったら「Masakoさん、今日はとても美しい」と一生懸命英語で言ってくれるので、うれしくて泣きそうになった。そのあと、彼女が言いたいことをベトナム語で紙に書いてもらってgoogle翻訳したところ、どうやら英語が苦手なので私と話すのが面倒だったらしい。すごいぞ、赤の力。

 社会主義のせいかどうかわからないけれどベトナム人はとっても赤が好き。CanCam風にいえば、赤いリップ一本でベトナム人に愛され顔♡。しかしトイレに立つ度に鏡にうつる自分の顔をみて「これやっぱり昭和だわ」と感じるのにも疲れて来たので、やはり元のベージュ系に戻すことにします。タイミングよく、誕生日祝いに東京から口紅が届いたので。神様ってやっぱりいるのかな。(写真はcuteなmacaron. Singapore一番人気の紅茶ショップTWGのものです♡)

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