この日のアグエロ、運がよければあと1PK、1ゴール計6点決めてたであろうほどのキレッキレぶり。6点決めることをダブルハットトリックというらしいが、さすがにプレミア級プロのレベルだと前例はないとみた。今朝のイギリスの新聞に、アグエロはPKでのハットトリックを狙えたのに逃して惜しいと書いてあったのには笑った。
4点。デジャブ...そう、10月14日火曜日に シンガポールで見たばかり。日本−ブラジル戦でネイマールがやらかしてくれたんだった。日本ーネイマール戦と記すほうが正しい、一見ネイマールによるネイマールのための試合でしたね。まるでブラジルW杯の鬱憤をはらすような。シンガポールナショナルスタジアム、日本応援の方が多いかなと思ったら、ネイマールが1点決めてからはスタジアムの声援がブラジル寄りになっちゃって、ちょっと参った。
ブラジルからはワールドカップごとに雨後のタケノコのように新しい才能が出て来てうらやましいと思っていたが、この日のネイマールを見ていてその感を強くした。ブラジルの才能といえばペレやジーコが筆頭だろうが残念なことに、私は彼らの生のプレイを見ていない。その後ロマーリオという我がまま名人や、戦車のようにゴーッと来て点を入れるロナウドとか、左右の足をクネクネ駆使してアートのような不思議なゴールを量産したロナウジーニョといったファンタジスタを思い出す。しかし、このネイマールはちょっと違う。その”場”にいてくれる選手(写真はサッカーキングさんより)
思い出してほしい、むかし中田ヒデがキラーパスなるものを放ったが殆どはこれに追いつく日本選手がいなくてムダに終わったことを。ネイマールの場合は、このキラーパスが放たれる場所に必ずいるので、キラーというより普通のパスのように見えて彼がゴールを決めてくれる。はずすということがほぼないのも、日本選手との大きな違いだ。
残り10人の選手も彼を信じて彼のお膳立てをする。この日の試合はネイマール劇場と呼ばれていたが、彼一人ではおそらくダメ。後半で退場してしまったが、いまチェルシーに所属しているオスカルという選手はもしかしてブラジル初(失礼!)の知能派と思っているのだが、彼が前半見事にネイマールにボールを集めるつなぎ役を果たしていた。後半は、皆さんもご存知のロビーニョや昔より1.3倍に肥大したカカがネイマール周りできれいにボールをさばいていた。
ここにいてくれるといいんだけど、ここで決めてくれるといいんだけど、という場所で結果を出してくれるのが、4点の男というかエースとしての条件。たぶんこれは、サッカーに限らず私のいる広告業界にも言えることなんだろうけど。
おっと話がそれちゃいました。しかしたった5日間に4点ゴールを2回を観た人も世の中にそんなにいないんじゃないのかしら。ラッキー♡
おまけ。ハットトリックといえば、4試合連続ハット世界記録がギネスに記載されている男がいて、その男の名前はゴン中山こと中山雅史といいます。ネタとしてどうぞ。