去年12月1日に新しい5ペソ硬貨が登場した。貨幣にはフィリピンの革命家であるアンドレア・ボニファシオの顔が見える。彼の誕生日11月30日の翌日から流通し始めた。
これがねー、ホント、全く歓迎されていない。というのは1ペソ硬貨と似てしまったから。
左の金色が今までの5ペソ(汚くてすみません)。真ん中が新しい5ペソ。右が現在の1ペソ。大きさも重さもほぼ同じなので、間違いなく間違える。だからみんなハンカチ落としのように受け取った途端に自分の財布から排出したがる。買い物して155ペソの支払いになったとします。で、私が
「あ。5ペソ持ってます」
といって205ペソを渡そうものなら、レジの人に
「NO, マーム。私はこんなに5ペソを持っています。間違えちゃうから、早く使い切りたいの」
と透明のシールでまとめられた5ペソ20個を何束も見せられる。合計額が合わないと彼女たちの給料から引かれてしまうんだそうだ。
ネチズンたちの間でも「小さいから、簡単にだまされちゃう」と悪評高い5ペソ、上院議員のNancy Binayさんも「国民に混乱を生じさせている」として、一時的に新しい効果の流通を停止するようにフィリピン中央銀行に要請した。「中央銀行は、デザインについてもっと考えるべきだった」と。
なぜもっと考えないのか。これは私も日頃思い当たることがある。比較をする、タイムラインを計算する、リスクを考える、が、ここではあまり一般的ではない。
そもそもボニファシオ生誕154年記念なので新しい硬貨にしたというのが理由らしいが、なぜ155や160年じゃないのか。あと一年考えればいいのに。ま、たぶんこれは日本人的発想、要は何年でもいいのである。実際街中を歩いていると店頭に73年記念やら、22年記念やら、あちこちに周年記念のサインを見かける。とにかく前向きで、祝う口実を常に探しているのであろう。一種のマーケティングと考えれば、ま、腹も立たない。
こっちに来た当初、1ペソの代わりに韓国の100ウォン硬貨を受け取ることがよくあった。
(左がフィリピン1ペソ。右が韓国100ウォン)
マニラ周辺は韓国人が結構たくさん住んでいる。初めは「あー、やられた」と思って素早く自分も使ってしまったものだが、よく考えると1ペソ(2.2円)より100ウォン(10円)の方が価値が高いじゃないか。そう気がついたら、受け取る機会が少なくなってしまった。
そういえば100ウォン硬貨、日本で一時期500円硬貨と間違えられていましたね。いま日本で500円硬貨や2000円札はどれくらい流通しているのだろう。ひょんなことから日本が懐かしくなった日曜の午後。
これがねー、ホント、全く歓迎されていない。というのは1ペソ硬貨と似てしまったから。
左の金色が今までの5ペソ(汚くてすみません)。真ん中が新しい5ペソ。右が現在の1ペソ。大きさも重さもほぼ同じなので、間違いなく間違える。だからみんなハンカチ落としのように受け取った途端に自分の財布から排出したがる。買い物して155ペソの支払いになったとします。で、私が
「あ。5ペソ持ってます」
といって205ペソを渡そうものなら、レジの人に
「NO, マーム。私はこんなに5ペソを持っています。間違えちゃうから、早く使い切りたいの」
と透明のシールでまとめられた5ペソ20個を何束も見せられる。合計額が合わないと彼女たちの給料から引かれてしまうんだそうだ。
ネチズンたちの間でも「小さいから、簡単にだまされちゃう」と悪評高い5ペソ、上院議員のNancy Binayさんも「国民に混乱を生じさせている」として、一時的に新しい効果の流通を停止するようにフィリピン中央銀行に要請した。「中央銀行は、デザインについてもっと考えるべきだった」と。
なぜもっと考えないのか。これは私も日頃思い当たることがある。比較をする、タイムラインを計算する、リスクを考える、が、ここではあまり一般的ではない。
そもそもボニファシオ生誕154年記念なので新しい硬貨にしたというのが理由らしいが、なぜ155や160年じゃないのか。あと一年考えればいいのに。ま、たぶんこれは日本人的発想、要は何年でもいいのである。実際街中を歩いていると店頭に73年記念やら、22年記念やら、あちこちに周年記念のサインを見かける。とにかく前向きで、祝う口実を常に探しているのであろう。一種のマーケティングと考えれば、ま、腹も立たない。
こっちに来た当初、1ペソの代わりに韓国の100ウォン硬貨を受け取ることがよくあった。
(左がフィリピン1ペソ。右が韓国100ウォン)
マニラ周辺は韓国人が結構たくさん住んでいる。初めは「あー、やられた」と思って素早く自分も使ってしまったものだが、よく考えると1ペソ(2.2円)より100ウォン(10円)の方が価値が高いじゃないか。そう気がついたら、受け取る機会が少なくなってしまった。
そういえば100ウォン硬貨、日本で一時期500円硬貨と間違えられていましたね。いま日本で500円硬貨や2000円札はどれくらい流通しているのだろう。ひょんなことから日本が懐かしくなった日曜の午後。