メッシも素晴らしかったけど、ここはクローゼですよ、奥さん!

6月22日 Welcome to the club!

○ドイツーガーナ 2-2  フォルタレザ


 父親のオイタによりドイツーガーナ2国代表に分かれてしまったボアテング兄弟(拙稿7月10日ボアテング父の浮気がドイツの快進撃を!参照)の対決をあおるメディアも多かったが、ふたを開けてみると純粋にゴール合戦に終始した試合だった。特に後半。まずは右サイドからのクロスをヘディングでゲッツエが決めその数分後同じ右クロスからヘディングでアイェウが決めて、ドイツーガーナ同点。さらにガーナのエース、ギャンが見事な追加点。その後最初の点を決めたゲッツェと交代して入ったクローゼが入って1分後、4番ヘーベデスのヘディングを右足でちょんと押し込んで2点目を決める。そのままでも点が入ったような気がしないでもないが、とにかくデバる。FWの基本だ。

 「先発からだろうと途中交代からだろうと僕には関係ない。どの試合も重要だし、W杯20試合中15得点って悪くないと思うけど、どうかな」このゴールがW杯通算15点目となり、クローゼはトップのロナウド(ブラジル)に並ぶ。さらにW杯4大会連続で得点するのは、ペレ、同じドイツのシアラーに次ぐ3人目。恒例の前転ジャンプの回転が足りず着地がイマイチだったところに彼の老いを感じないではなかったが、途中交代でもいい。ドイツの若手に負けず、バンバン得点してほしい。がんばれ、かつて美少年だった36歳。

 ロナウドがTwitterでクローゼに"Welcome to the club" とお祝いメッセージを送ったのは素敵だった。これだからサッカーが好きだ。