モロッコも何度も良い攻めを見せたが、堅守するフランスが格上でした。Incroyable! (アンクワヤ!って1点目を入れたテオ・ヘルナンデスがインタビューで連呼していた。きっとフランス語のヤバい!なのだ)これは経験値によるもので、準決勝以上はパワーだけでは戦えない。だからサッカーはIncroyableなのです。
12月14日 クラブサッカーと代表戦の関係
準決勝 フランス2ー0モロッコ
フランス対モロッコ。さぞ拮抗した試合になるかと思いきや、ボール占有率は62%とモロッコが上回り、フランスは速攻と堅い守りで決着をつけた。戦術の勝利だった。立役者はもちろんグリーズマン。彼は自陣のペナルティエリアを守り、中盤で、コーナーで、選手に手を振って指示を出し続けた。
前半5分、縦パスを拾ったグリーズマンがペナルティエリア右からエムバペにパスを出し、エムバペがシュートするもブロックされる。そのこぼれ球をテオ・エルナンデスが長い足をさらに伸ばしてチョンと蹴る。アクロバティックなゴールだった。
テオは、ミランで活躍する左SB。予選リーグのオーストラリア戦で膝の靭帯を断裂した兄のリュカ・エルナンデスに代わり、その後の試合に出続けている。「ヤバい試合だったね。決勝戦が楽しみ。兄への想いも大きいし」とテオは試合後のインタビューで語る。
2点目は、後半ジルーと交代して入ったテュラム(あのテュラムの息子だ)からのバックパスをエムバペが受けて、シュート。またもブロックされたこぼれ球を、やはり途中交代のコロムアニがネットに押し込んだ。
左からディサシ、エムバペとコロムア二、そしてカメラ挟んでテュラム
テュラムとコロムア二の投入は、ツィエフを起点に攻撃を仕掛けてくるモロッコに危機感を感じたグリーズマンが、試合途中で何度もデシャン監督に叫んで実現した。グリーズマンは、ピッチ上で実質監督をしていたわけだ。
逆のケースはメッシだった。彼はバルセロナでは大活躍するが、代表戦では彼の左足に全てがかかり、孤立することさえあった。そしてアルゼンチン国民を失望させてきた。しかしこのW杯で彼は遂にチームに溶け込む。クラブチャンピオン、数度のバロンドールといった輝かしいキャリアに唯一欠けていたピース、W杯優勝を目指して、決勝戦に臨む。
筆者的には、PSGでチームメイトしかも仲良しのエムバペとハキムが同じサイドで対決するのを、密かに楽しみにしていた。しかし両者とも他の選手にマークされ、ガップリ四つになることはなかった。本人たちもできれば避けたかったかもしれない。
決勝戦で得点王争いを繰り広げることになるMbappeとMessiのダブルMもPSGの同僚だ。この戦いくらい、友情もへったくれもなく、二人とも足を振り切ってほしい。しかし最後に残る主役級を何人も抱えるPSGって、一体どんなクラブなの?
12月14日 クラブサッカーと代表戦の関係
準決勝 フランス2ー0モロッコ
フランス対モロッコ。さぞ拮抗した試合になるかと思いきや、ボール占有率は62%とモロッコが上回り、フランスは速攻と堅い守りで決着をつけた。戦術の勝利だった。立役者はもちろんグリーズマン。彼は自陣のペナルティエリアを守り、中盤で、コーナーで、選手に手を振って指示を出し続けた。
前半5分、縦パスを拾ったグリーズマンがペナルティエリア右からエムバペにパスを出し、エムバペがシュートするもブロックされる。そのこぼれ球をテオ・エルナンデスが長い足をさらに伸ばしてチョンと蹴る。アクロバティックなゴールだった。
テオは、ミランで活躍する左SB。予選リーグのオーストラリア戦で膝の靭帯を断裂した兄のリュカ・エルナンデスに代わり、その後の試合に出続けている。「ヤバい試合だったね。決勝戦が楽しみ。兄への想いも大きいし」とテオは試合後のインタビューで語る。
2点目は、後半ジルーと交代して入ったテュラム(あのテュラムの息子だ)からのバックパスをエムバペが受けて、シュート。またもブロックされたこぼれ球を、やはり途中交代のコロムアニがネットに押し込んだ。
左からディサシ、エムバペとコロムア二、そしてカメラ挟んでテュラム
相好を崩すデシャン
グリーズマンは、フランス代表レ・ブルーが誇る3-4-1-2のシステムの司令官と言える。代表戦では欠かせない存在だが、現在所属するアトレチコ・マドリーやその前のバルセロナでは、チームにフィットできず、長年辛い時期を過ごしている。この差はなんなのだろう。隠しカメラで探りたいくらいだ。逆のケースはメッシだった。彼はバルセロナでは大活躍するが、代表戦では彼の左足に全てがかかり、孤立することさえあった。そしてアルゼンチン国民を失望させてきた。しかしこのW杯で彼は遂にチームに溶け込む。クラブチャンピオン、数度のバロンドールといった輝かしいキャリアに唯一欠けていたピース、W杯優勝を目指して、決勝戦に臨む。
筆者的には、PSGでチームメイトしかも仲良しのエムバペとハキムが同じサイドで対決するのを、密かに楽しみにしていた。しかし両者とも他の選手にマークされ、ガップリ四つになることはなかった。本人たちもできれば避けたかったかもしれない。
二人は仲良し💗
決勝戦で得点王争いを繰り広げることになるMbappeとMessiのダブルMもPSGの同僚だ。この戦いくらい、友情もへったくれもなく、二人とも足を振り切ってほしい。しかし最後に残る主役級を何人も抱えるPSGって、一体どんなクラブなの?