試合後BBCで「今大会もっとも最年長おじさんチームの日本が驚くべき結果を残した」と。そうですよ、’おじさん’が頑張りましたよ。
6月24日 △から「ケイスケホンダ」へ
6月24日 △から「ケイスケホンダ」へ
日本ーセネガル 2−2
柴崎が作ったゲームだった。駆け上がるセネガルの選手をカニのように羽交い締めして止める光景は鬼気迫るものがあった。こんな柴崎らしくないプレイを観れるのも、W杯の幸せ。
長友もよく走ったしボールをセンターに集めた。長谷部も顔をはたかれ鼻血を出しながらもパスの成功率は92.3%と両チームでいちばん高かった。吉田も前線に上がってはセネガルに負けない長身で相手をビビらせた。交代で入った岡崎が身を挺してGK を止めなければ、本田の1点はなかった。BBCが’おじさんチーム’と表現したのは言いえて妙。
しかし最後に持っていったのは、本田だ。試合二日前に彼はこうTweetしている。
人の悪いところを粗探しして優越感にひたろうとしている人。
悪口を言い合える仲間を見つけて安心する人。
気持ちは分かるし、僕は味方ですからね。
僕も才能がなく祖父母からも「お前なんかがプロになれるか!」と言われて、コンプレックスだらけだったので。
ありがとう!これからも宜しくです!
この人は本当にメンタルが強い。他人から降りかかってくる負の感情をプラスのエネルギーに転換できるこの強さ。おそらく日本人にいちばん足りない部分だ。そして必ず結果にコミットする。舌をぺろっと出す本田を見た時「へっへぇー、ざまあみろ!」と言われているような気がして、痛快だった。
先日のNHKプロフェッショナルの流儀で「プロフェッショナルとは?」と聞かれて本田は「ケイスケホンダ」と答えた。2014年W杯で最初のゴールを決めた本田△(本田さん、カッケー)は、’ケイスケホンダ’になった。彼のセルフブランディングは着実に成功している。