7月1日 ドイツはまだまだ

○ドイツ-アルジェリア 2-1 ポルトアレグレ


 ハノイからホーチミンに戻る飛行機で新聞を開くとレーム監督の「ドイツはまだまだ。これからエンジンをかけるんだ」というコメントが 目に飛び込んできた。ポルトガルを4-0で下し、ガーナとは引き分け、アメリカにも勝利。G組を余裕の一位で通過したチームの監督がこれだ。
 その晩の試合がアルジェリア戦。アルジェリアはオフサイドの判定を受けたゴールが1回、GKがノイアーでなければ得点したであろうシュートが2回。かなりの善戦である。結局スコアレスドローから延長戦へ。開始まもなくミュラーからのクロスにシューレがちょんと合わせ、92分にしてようやくの先制点。そこからがドイツの本領発揮。ボールをねちねち回しながら相手が反応してきたら、速攻をしかける。延長後半15分にミュラーとエジルがパスを繰り返し最後にエジルのゴール。2010年W杯はエジルのチームだったのに、今回は全く印象がなかった。4試合目にして僕らのエジルが(私だけかもしれませんが)帰って来ましたよ。控えにはシャルケの10番ドラクスラーやフライブルクの鉄のディフェンダーギンター(いずれも20歳)がいるし、ベテランのポドルスキ、クローゼも堂々の控えである。クローゼはシューレがゴールを決めたときベンチでカンガルーのように跳ねていた。これが3回目のW杯となるレーム監督にはまだまだ余裕が感じられる。