4年に一度のW杯の季節になりました。
2002年から始めているこのプチコラム、今回から自分のブログ(始めたばかりです)で展開していきます。サッカーに今まで関心のなかった人にも楽しんでいただける視点で書くのを基本にしています。

いま私はホーチミン在住です。ブラジル遠征なし。東京で全試合を録画して見ることもできないため、過去のように毎日展開できるかどうかわかりませんが、よかったらおつきあいください。

  筆者プロファイル: サッカーをミシェル・プラティニ氏に師事。プレミアリーグChelsea FCのシーズンシートホル  
            ダー。
本業は広告代理店のクリエーティブディレクター。湿気が苦手

6月14日 7:4 からの1:5

スペインーオランダ 1:5  サルヴァドール

 
 
カメラがカシージャスを上から狙うものだから、つい彼の薄くなりつつある頭部に目がいってしまう。2002年W杯で先輩の怪我から正GKに。ギリシア彫刻のような凛々しいGKが誕生したと思ったのを覚えている。以来チームを守りつづけ今回でW杯は4回目になる。代表チームだけでなくレアルマドリーの強さも彼が支え続けてきた。
 対オランダで5失点。カシージャスのW杯連続時間無失点は477分で途切れた。しかしこれを失点と呼ぶのは、彼にとって失礼だろう。1点目のファンペルシーのダイビングヘッド(水族館でイルカがゴールするのと同じ体制だった。陸なのに)、3点目のデフライがネット際でタッチしただけのごっつあんゴール、ロッベンが長距離ランとドリブルを見せつけてくれた5点目。これらのゴールは誰にも止められない類いのもの。オランダは進化している。
 周知のとおり今回のスペインーオランダは前回の決勝戦と同じカードだ。そのうちスペインは7人が2010年と同じメンバー。オランダは4人。パス回しでつなぐスペインのポゼッションサッカーは、4年前に研究されつくしていた。スペインがスロースターターなのはわかっている。老獪なスペインの名将デルボスケ監督の出方を期待しよう。ところでイニエスタはどこにいたんだろうね。