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去年から「ジャイアントキリング」というサッカー漫画にハマっている。この試合はまさにそれだった。

7月1日 ジャイアントキリング、上等。
スペインーロシア 1−1(PK3−4)

 「終わった。デヘアの家族、解放していいから」とプーチン閣下が言ったかどうかは知らない。
プーチン電話

 スペインはいつも通りの攻めを見せた。唯一弱点をあげるならキーパーのデヘアだったか。過去4試合でゴールを狙ったシュートは7発あって、うち6点決められている(ポルトガル3、モロッコ2、ロシア1)。カシージャスなら止めてたんだろうけど。

 ロシアは頑張った。6/14開幕戦のロシアーサウジ(5−0)を見たとき筆者がメモしていたのは
●カニ歩き早い●縦パスうまい●19番おっさん●3番イケメン●6番KGB。トップスピード半端ない●戦略なし●DFの戻りクソ早い●22番おっさん感凄い。若い?●22番ヘッドに要注意

 今回の試合にも当てはまっている。おっさん22番は前半41分ピケのハンドからのPKを確実に決める。おっさんはこれで今大会3点目だ。後半投入された6番KGBは走る、イニエスタをマークする、時に攻め上がっていた。最後は10人全員が自陣に戻り、5−5のラインを作ってスペインのパス回しに走っては対抗する。この走行量のデータを見て欲しい。
走行距離表
ロシアは運で勝ったんじゃない。泥くさく走って走ってFIFAランキング70位の分際で王者を殺した。ジャイアントキリングを成し遂げたんだ。

 スペインの最初の1点はイグナシェビッチのオウンゴールから生まれている。国際試合126試合出場、最年長がやらかした失策。これが原因でロシアが負けたら、イグナはP閣下に粛清されるんじゃないかと内心ヒヤヒヤしていた。何度もファインセーブをし、最後は足でスペインにトドメを刺したアキンフェエフに感謝すべきだろう。
足でセーブ
    教科書に載せていいレベルの美しさ

 今晩の日本にもジャイアントキリングを期待し始めている。

食べてるおばさん
  延長戦中にひたすら食べるおばさんを見て、スペイン人はちょっとは癒されたと思う


 4年に一度のW杯の季節になりました。

2002年から始めているこのプチコラム。4秒程度で読み流せて、サッカーに興味のない人にも楽しんでいただける視点で書くのを基本にしています。なお過去ログはこちら(故
岡本呻也氏ブログ)

 いま私はフィリピンのマニラ在住です。東京在住時のように全試合を録画して見ることもできないため、毎日展開できるかどうかわかりませんが、よかったら駄文におつきあいください。

筆者プロファイル:サッカーをミシェル・プラティニ氏に師事。プレミアリーグChelsea FCのシーズンシートホルダー。本業は広告代理店のクリエーティブディレクター。湿気が苦手

6月14日 やらかしちゃったロビー・ウイリアムス
開会式 モスクワ 

 オリンピックの開会式ほどではありませんが、W杯もときどき興味深いことが起きます。昨夜の開会式は、しょっぱなから物議を醸し出しました。あるシンガーが歌い出したのですが、この人誰?観ていた人の半分の人の吹き出しには?マークが浮かんだと思う。
ロビン


 あのロビー・ウイリアムスですよ。Feel 。一世を風靡しましたね。当時私が東京でプロモートの一環でもらったDemo CDジャケットでは彼が白馬に乗っていた。
 
 赤いスーツの彼がLet Me Entertain You, Angels と持ち歌を
披露していきます。声を聞くと確かにロビーなんだけど、白くなりかけた頭髪がみんなの感情のどこかにブレーキをかける。そんな中で事件は起きたのです。Rock DJを歌うロビー、中指を立ててしまった。

ロビン中指JPG

  この映像をバッチリ捉えてしまったFOXは謝罪のメッセージを出すわ、Twitter 民は怒るわ、イギリス国民だけは ”さすがロビー、やっぱりイギリス人だぜ ” とはしゃぐわ、ロシアは法的に訴えると息巻くわ、今後の展開が楽しみです。

 と単純に流したいところですが、ロビーの名誉のために書いておこう。実は彼はLGBTの活動家としても有名です。ご存知のようにロシアはゲイカップルに対してとても厳格で、いまも露骨な差別をする国。おそらくその事実に彼なりの抗議をしたかったのかもしれません。

 プーチン閣下のふわふわブラもおかしかった。マイクの保護カバーがこんな形だったがゆえに起きた喜劇。短い中にツッコミどころ満載の開会式でした。
ふわふわプーチン


 

 



 

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