今日から3ラウンド目。日本時間23時と27時に2試合ずつの開催になります。これは結果を見てチームが1位突破か2位突破を調整する、公式ビッドの掛け率に影響する、ぶっちゃけ八百長、などを避けるために、各グループ同じ時間に試合を実施するもの。おかげで睡眠は取れるものの、何を放映するかはテレビ局のチョイスに委ねられるため、裏の試合は見られないことに。ちょっぴり残念。

6月25日 VARは空気を読まない。変えてしまう
イランーポルトガル  1−1

 今大会優等生だったロナウドが、やんちゃ坊主に戻った試合でもあった。後半5分、ロナウドがペナルティエリア中央で倒れこむ。VAR判定の結果、PKに。意気揚々と蹴るが、ロナウドの地を這うシュートは球筋をしっかり見据えたGKにキャッチされる。

 この直後イランのFWアズマンにイエローカードが出されてから、会場はイランサポーターの重い声援(これがブーイングなのか励ましなのか、筆者にはわからず)で異様な雰囲気になっていく。

 シュートを外し足元を削られるロナウド。表情は苦笑いを超えてかすかな怒りをたたえ始める。後半36分ロナウドがイランDFにひじでこずいたことで2度目のVAR。ロナウドにイエロー。チャンスとばかりにイランは攻めの選手を次々投入し、会場はイランの縦の攻めが光り出す。

 後半終了間際でポルトガル 選手のハンド疑惑が生じ、3度目のVARへ。やってられんわという表情のロナウド。ロスタイム、判定でとったPKをイランの10番アンサリファルドがゴール右上に見事に決めた。1−1の同点。イランはその後も果敢に攻めるがゲームセット。あと5分あればイランが勝ったかもしれない。ロナウドのPKを決めたイランのキーパー、ベイランバンドは、誇りに思っていい。一生自慢していい。 

 VARはいい制度だ。ただ過度の使用にお気をつけください。そんな読後感。

ロナウド&GK
         ゴールキーパーをガン見するロナウド