ヤンゴンから飛行機で1時間10分。インレー湖は、ミャンマーの中でもちょっと毛色が違う、ヨーロッパ人に人気の湖畔リゾート。
 といってもミャンマーの人は普通に生活しています。大きな湖があってその中に家を建てたり移動をボートでしたり魚を獲ったり水上栽培していたら面白がってガイジンたちがワシワシやってきたのでリゾートにしてみっか?みたいなノリで発展したと思われます。

 伏せ網を使う曲芸フィッシャーマン。「次はどこに行く?」的雑誌記事でみなさんも見たことがあるでしょう。
IMG_4058

これ実はパフォーマンスをする観光用のモデルさん。普通は巻きスカートのようなロンジーを履いた漁師が立ち漕ぎと技術を駆使して釣っています。

 今回面白いなあと思ったのは、水上栽培。浮島栽培とも言います。 竹を編んだ筏の上にアオイという水草を置き、その上に泥と土を混ぜたものを載せて固める。筏が流れないように竹の棒で湖底に固定して約半年置く。6ヶ月も経てば水草が腐って肥料にもなり、いい塩梅になるそう。その土でトマト、ナス、キュウリ、唐辛子を育てるのです。
IMG_4035
      (手前の長いみどり部分、背後のススキみたいな部分が浮畑)
 
 野菜たちを食べてみた。トマトはプチトマトくらいの大きさで、赤いのと青いのがある。滞在した期間にタイミングよく5日に1度の”五日市”が開催されたので出向いて買ってみました。市場の奥の方、ローカルの女性がワシワシと選り取り見どりする店に割り込み、赤いトマトをビニール袋につっこむ。宿に帰って食べてみると、うーん。普通。旨味はない。サラサラしている。ガイドやネットをみると、美味しいと書いてあるが、ホントか?みんな試したのか?夜、名物トマトサラダなるものを頼んでみたが、これも普通。ベトナム産トマトの方が旨いぞ(特にダラット産は甘くて旨味があります)。 
 唐辛子もかじった(私は辛いもの好きで、ときどき齧る。タイのプリックキーヌーは災難だった。泣いた)は。辛くない。サラサラしている。
 
IMG_4079
       (市場。唐辛子やわけわかんない野菜や魚の干物を売っている。トマトはトマト専門店が幾つかありました)

 キュウリも朝に夜にホテルのサラダに出ていたが、サラサラしている。もともと味があるかないかわからないキュウリ。ここまで存在の耐えられない軽さのキュウリは 初めてである。クツワムシや鈴虫にもOX判定してもらいたい。

 結論。やはり土に含まれるミネラルは重要です。 

 ミャンマーの名誉のために行っておくと、ジャガイモとカリフラワーは美味しかった。 ミャンマーはインド人もたくさん住むので、カレーもメイン料理の一つ。たいていのローカルレストランに、牛&ジャガイモ、鶏&ジャガイモ、豚&ジャガイモ、ジャガイモ単体カレーがあります。もちろん野菜カレーもある。なんでジャガイモだけ優遇されているのかと思ったが、単に美味しいから。寒い国でもないのに面白いですね。